トヨタ車体の派遣に応募しようか迷っていて、「きついって本当?」と気になっている方へ。元社員の答えは、自動車工場の中ではきつい方です。ただ、きつさは配属される工程でかなり変わりますし、最初の1か月を越えると慣れる人も多いです。それに、配属前の研修でやる体力テストは、家でも同じ動きを試せます。入る前に自分の体力を確かめておけば、最初の1か月をだいぶ楽に越えられます。
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トヨタ車体とはどんな会社?トヨタ自動車との関係
トヨタ自動車のグループで、大きな車を作っている
トヨタ車体は、トヨタ自動車が100%出資している会社です。1945年にできた会社で、従業員はグループ全体で約1万8千人います(2026年3月末時点)。
作っているのは、アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシーといったミニバン、ランドクルーザーやレクサスLXといった大型のSUV、ハイエースやコースターなどの商用車です。どれも大きな車なので、1つ1つの部品も大きく、重くなります。トヨタ車体のきつさは、この「車が大きい」ところから来ています。
派遣の勤務地は富士松・吉原・いなべ
工場は、愛知県刈谷市の本社・富士松工場と刈谷工場、愛知県豊田市の吉原工場、三重県いなべ市のいなべ工場です。今出ている派遣の求人も、刈谷市・豊田市・いなべ市のどこかで働く形です。どの工場になるかは、応募したときの募集状況で変わります。
トヨタ車体の派遣はきつい?元社員の答え
トヨタ車体は、自動車工場の中では比較的きつい方に入ります。主な理由は次の3つです。
車が大きく、部品が重い
1つ目は、作っている車が大きいことです。ミニバンや大型の四駆など、大きな車が中心なので、1つ1つの部品も重くなります。ほかの自動車工場と比べても、体への負担は大きい方だと思っておいてください。
2交替で朝勤と夜勤が入れ替わる
2つ目は、勤務が2交替制なことです。朝6時台から夕方までの勤務と、夕方から夜中までの勤務が入れ替わります。体が重い部品に慣れていない時期に、寝る時間までずれるので、最初はこれがこたえる人が多いです。
配属先を選べない
3つ目は、配属先を選べないことです。僕自身、新入社員のときに希望とは違う部署に配属されました。これは正社員でも同じで、派遣でも選べません。どこに配属されるかで、きつさが大きく変わります。
派遣で働いた人は「最初の1か月がいちばんきつい」
トヨタ車体の本社工場で約1年、派遣で働いた方に話を聞きました。担当はハンドル周りの部品(ステアリング)を組み付ける前の作業で、5kg以上ある部品を両手で持って運び、1日300〜400本扱っていたそうです。
- 慣れるまでの1か月ほどは、筋肉痛が取れなかった
- 辞めていく人は、この1か月の筋肉痛と、交代勤務で朝勤と夜勤が入れ替わるリズムについていけない人が多かった
- 作業が遅れそうなときは、ラインの外にいる人がすぐ手伝いに来てくれた。焦って続けるより止める、という職場だった
- 1か月を越えると体の使い方が分かり、あとは淡々とこなせるようになった
- 給料は、手取りで30万円ほどの月もあった
この方は、長期連休明けにもう一度筋肉痛になったとも話していました。4か月に1回ほど9〜10日の連休があり、休み明けは体が作業を忘れているそうです。
トヨタ車体の派遣の仕事内容と勤務時間
工程ごとの仕事ときつさ(元社員の順位)
僕が入社したときは、各工程を見学してから配属されました。同期は100人近くいて、友人は色々な工程に散らばっていました。辞めた同期も含めた感想をもとに、きつい順に並べると次のようになります。
| 順位 | 工程 | 主な仕事ときつさ |
|---|---|---|
| 1位 | 組立 | 車に部品を組み付けるライン作業。組み付ける数が多く、腱鞘炎や腰痛のリスクがある。配属される人数もいちばん多い |
| 2位 | ボデー | プレスした部品を溶接して車の形にする。煙が多く、夏でも長袖。今はロボット溶接が増えて昔より楽になっている |
| 3位 | 塗装 | 下の部分はしゃがんだり立ったりしながら塗る。塗装面の検査はとても細かい |
| 4位 | プレス | 鉄板からドアなどの部品を作る。10kgを超える部品もあり、2〜3か月で辞めた同僚もいた |
| 5位 | 成形 | バンパーなどのプラスチック部品を作る。重くても3kgほどで、作業に遅れる人はほとんどいなかった |
| 6位 | 物流 | 部品を各工程に運ぶ。部品の名前を覚えるのは大変だが、覚えれば慣れる。女性も配属されていた |
| 7位 | 検査 | 完成した車の点検。重い物は持たないが、車の乗り降りを何百回も繰り返す。女性も多かった |
組立はいちばんきついと思いますが、組立に配属された僕の仲の良い同期で、辞めた人はいませんでした。やりがいがあり、慣れてしまえば長く続けられる職場です。塗装も、配属先によってはタッチパネルの操作が中心の人もいました。同じ工程の中でも、持ち場によって差があります。
勤務時間と交替勤務
今出ている求人の勤務時間は、6:25〜15:10と17:05〜翌1:50の交替制です。休みは土日で、細かい休日は職場のカレンダーで決まります。
夜の勤務だと、仕事が終わるのは夜中の1時50分です。朝の勤務と入れ替わるたびに寝る時間が変わるので、体が慣れるまでは、仕事そのものより生活のリズムがつらいという人もいます。派遣で働いた方も、辞めていく人はこのリズムについていけない人が多かったと話していました。そのかわり夜勤や残業が付くと、1時間あたりの稼ぎは大きくなります。
トヨタ車体の派遣の給料と寮
時給は長く働くほど上がる
給料のいいところは、長く働くほど上がっていくことです。1年目、2年目、3年目と時給が上がっていくので、長く働くつもりの人には向いています。夜勤や残業が付くと、1時間あたりの稼ぎはさらに大きくなります。
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寮と手当の条件
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寮費がかからない分、手取りの多くをそのまま残せます。寮付きの工場を選ぶときの見方は、工場勤務で寮付きの仕事を探す!メリット・デメリットと求人選びのポイントも参考にしてください。
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今紹介できる求人は次のとおりです。給料や寮の条件は、求人票の表記のまま載せています。勤務地や配属は、LINEで相談いただいたときに最新の状況をお伝えします。

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入社から配属までの流れと研修・体力テスト
派遣で入っても、すぐに工場のラインに立つわけではありません。配属の前に研修があり、研修に合格しないと配属されません。この研修の会場を、派遣会社の協力で見学させてもらいました。研修に受かるために、入る前にやっておくことを先にまとめておきます。
研修で学ぶのは安全・体力・技能の3つ
研修でやることは、大きく分けて安全、体力、技能の3つです。
最初が安全です。油圧で動く機械に竹を挟んで、挟まれたらどうなるかを見る体験や、保護めがねを付けたときと付けないときの違い、電源を切った後も機械に電気が残っていて感電する危険などを教わります。小さな機械でも、竹が簡単につぶれるのを見ると、油断できないと感じました。
次が体力です。研修の最初に体力テストがあります。中身はすぐ下で書きますが、体力がないと、技能の練習どころではなくなります。
最後が技能です。ボルト締めでは、教える方が秒数を測って、何秒で何本締められるかを見ていました。ほかにも、溶接、タグ車(部品を運ぶ連結車両)の運転、塗装の練習があります。
体力テストの中身を元社員がやってみた
体力テストの種目を、自分でもやってみました。
研修で見た種目は次のとおりです。回数は、研修で見た基準の目安です。
- 椅子に浅く座って腕を胸の前で組み、立ったり座ったりをくり返す。研修では20秒、基準は10秒で7回ほど
- 床に引いた線をまたいで、足を左右に動かす(反復横跳びに近い)。20秒
- 腹筋。10秒で4回
- 腕立て伏せ。床に置いた箱に顎が付くところまで下げて、10秒で6回
- 長座体前屈。届いた長さで点数が付く
- 握力。25kg以上あれば、まず心配いりません
- 色を見分ける検査。色の付いた札を順番に並べる
やってみた感想は、しゃべれないほどきついわけではないけれど、息は切れるくらいです。20秒の立ち座りは思ったより長く、足にきました。握力と色の検査は自分ではできませんでしたが、色の検査は車の免許を取るときにも受けるので、免許を持っている人はまず大丈夫だと思います。
椅子が1脚あれば、ほとんどの種目は家でもできます。一度時間を測ってやってみて、腕立てが足りないと思ったら腕立てを、足が弱いと思ったらジョギングやスクワットを続けてみてください。
実技でいちばん落ちる人が多いのは塗装
研修の担当の方に聞くと、いちばん難しく、落ちる人も圧倒的に多いのは塗装でした。
1つは、車体の出っ張りを平らにする練習です。はかりの上で、300〜500の範囲の力で押さえる決まりがあり、腰を落とした姿勢のまま力の加減もしなければいけません。
もう1つは、塗装面の不具合を見つける練習です。照明を当てて、光の反射のゆがみから、へこみや傷、ほこりの粒を見つけます。研修では、全部の不具合を見つけられないと不合格になると話していました。僕も働いていたころ、一度で見抜くのは無理でした。くり返し練習して、体で覚えるしかないところです。
正社員に登用される人・されない人
評価されるのは勤怠・仕事・安全・人間関係
トヨタ車体は、派遣から正社員を目指せる会社です。一般の会社だと、短期で辞めた回数が多いだけで書類で落ちることもあります。工場の現場は、学歴やこれまでの職歴より、職場での働きぶりで評価されます。そこが工場の魅力の1つだと思っています。
評価されるのは、次の4つです。
- 勤怠:遅刻や欠勤が多い人は、正社員にしたときに現場が困ると思われます
- 仕事:与えられた作業を時間内に終わらせる。不具合を出さず、見つけたらすぐ報告する
- 安全:工場がいちばん大事にしているのは安全です。作業が速くても、危ない動きをする人は評価が下がります
- 人間関係:歓迎会や職場の集まりにも、できるだけ参加する
いちばん大事なのは組長との関係
4つの中でいちばん大事なのは人間関係、特に組長との関係です。現場は組長が回していて、正社員への推薦も組長から出ます。ほかが良くても組長に嫌われていたら推薦は出ませんし、多少の遅刻があっても組長に気に入られている人は正社員になる確率が上がります。
正社員になりにくい人
逆に、正社員になりにくいのは、4つが守れていない人です。それ以外では年齢も影響すると感じています。法律では年齢や性別で採用を決めてはいけないことになっていますが、実際には若い人が有利です。一方で、派遣の中には正社員を目指していない人も多いので、目指すと決めた時点で周りより一歩前に出ています。
トヨタ車体に向いている人と、入る前にやっておくこと
向いている人
トヨタ車体に向いているのは、長く働いて収入を上げたい人、大きな会社で安定して働きたい人です。派遣で働いた方は、前の仕事で体調を崩し、人とあまり関わらずに働けることと給料の高さで選んだと話していました。最初は数か月で辞めるつもりが、職場の人が話しやすく、結局1年続けたそうです。
入る前に体力をつけておく
入る前にやっておきたいのは、体力づくりです。部品が重いので、筋肉痛や体の痛みが強いと、仕事を覚えるどころではなくなります。入社前から体を動かしておくと、最初の1か月がかなり楽になります。研修で教わるストレッチも続けてみてください。何から始めるか迷ったら、上の体力テストの種目を家で一度測ってみて、足りないものから練習するのが早いです。
まとめ
トヨタ車体の派遣は、自動車工場の中ではきつい方です。特に組立やボデーは体への負担が大きく、最初の1か月は筋肉痛を覚悟しておいた方がいいです。配属の前には研修と体力テストがあるので、入る前に家で同じ種目を試しておくと安心です。その分、長く働くほど時給が上がり、派遣から正社員を目指す道もあります。正社員を目指すなら、勤怠・仕事・安全・人間関係の4つ、中でも組長との関係を大事にしてください。
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